先日帰郷した人がいた。
その人を、春祭りの神輿担ぎにと言われていた。
が、頼めなかった。
理由は三つ。
一つ目の理由は、帰郷したばかりで忙しいとのこと。
草払いもしなければならず、家の中の片付けもある。
二つ目の理由は、その人が言った言葉。
他の地区にたくさん人が居る。
同級生だけでもたくさん居るのに出てこない。
不公平ではないか。
三つ目の理由は、私が押し切れなかったこと。
「あんたがどうしても出てくれと言うのなら出よう」
と、言われ、私はどうしてもとまでは言えなかった。
私の気の弱さと、遠慮があった。
神輿は担ぎ手が少なく、高齢化してきている。
総代会でもメンバー見直しの案は出てこない。
私が総代になった頃からだから、7年以上同じメンバー。
還暦を過ぎた人たちの名が3分の1以上だ。
帰郷した人は定年退職してきた人だ。
還暦だ。
その人に神輿を担いで欲しいとは、私は言えない。
昨年秋に祭りに出てもらったときは鼓だったのだが、
当日急遽、神輿担ぎになってもらった。
私が心配する理由の一つに事故がある。
幸いこれまで御神幸行列に事故はなかったが、
何時、どんな危険が待っているか分からない。
神輿担ぎは危険なため、保険の掛け金も高い。
当日急遽、神輿担ぎをお願いするなんてのは
もってのほかだと考えている。
他の人がどう判断してお願いするか分からない。
でも、私は、私にはお願いができなかった。