我が家の庭先から見た我が家の桜
3日ほど前に母が撮った我が家の桜の写真です。
この桜は、父の命を受けて私が植えたものです。
10年前、年長の孫たちが小学校に入学した記念に木を植えようということで、何の木がいいか父に尋ねました。
当時父は脳梗塞で倒れ、右半身まひ、失語症になり1年が過ぎていました。
母と私は必死になって父の意向を聞き取ろうと試みました。
父は首を振る動作しかできませんでした。
梅、桃、柿、梨と尋ねて行って、やっと首を縦に振ったのが桜でした。
私は早速ソメイヨシノの苗を買い、家の下の畑に植えました。
その孫たちもこの春は高校2年生。
父は6年間入院していましたが、5年前の春に自宅に戻ってきました。
今も右半身まひ失語は変わらず車椅子生活ですが、週3回のデイサービスに通いながら家でのんびり暮らしています。
孫たちの親である弟と妹が来て、桜が立派になった、とてもきれいだと絶賛していきました。
桜の成長は孫たちの成長の証しでもあるのです。
成長した孫たちとこの桜の下でお花見をしたいと願っている母がいます。
父も思いは同じはずです。
私も、甥っ子たちとお酒を酌み交わす日が来ることを楽しみにしています。
その日々がやって来るまで、月日が平穏に過ぎることを願っています。